韓国のECサイト「Coupang(クーパン)」で日本の商品を販売する際、注意したいのが韓国の安全基準に関わるルールです。
なかでも、「KCマーク」という認証制度についてはきちんと理解しておかなければなりません。
KCマークの詳細を知らずに出品していると、後からトラブルが発生してしまう可能性があります。
そこで、この記事ではCoupangでの出品で気を付けたい「KCマーク」の基本から対象商品、「免除の条件」などについて解説します。
そもそも「KCマーク」とは?

まず、KCマークがどのようなものかについておさらいしましょう。
韓国の安全基準を満たした証
KCマークは「Korea Certification Mark」の略です。
流通する製品が、韓国が定める安全性や健康、環境に関する基準を満たしているかどうか証明する、国で統一した認証マークです。
日本の「PSEマーク(電気用品)」や「PSCマーク(消費生活用製品)」と同じような役割を持つ、法的な強制力を持った制度だと考えておきましょう。
どんな商品が対象になるの?
では、具体的にどのような商品がKCマークの対象となるのでしょうか。
Coupangのセラーが気を付けたいカテゴリは以下の通り。
- 電気用品
- 子供向け製品
- 生活用品の一部
ほかにも該当する製品はありますが、まずはこれらの商品を押さえておきましょう。
電気用品
コンセントに繋いで使用する、ほとんどの電気・電子製品が対象になります。
こちらにはパソコンのACアダプター、照明器具、バッテリー、電気調理器具などが含まれます。
子ども向け製品
満13歳以下の子どもが使用する製品もKCマークの対象です。
おもちゃ、子ども服、ベビーカー、学用品などが該当します。
生活用品の一部
身体に影響を与える可能性がある製品も、KCマークの対象になります。
たとえば、家具やメガネフレーム、サングラス、革製品などが挙げられます。
海外セラーは認証が免除される?
「韓国の認証なんて、日本の個人セラーが取得できるわけない……」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、ちょっと待って下さい。
実は、Coupangで販売する海外のセラー(グローバルセラー)には、一定の条件下でこのKC認証が免除される場合があります。
「個人使用目的」の販売
まず挙げられるのが、購入者が個人使用する予定で、1つの商品のみを購入する場合が該当します。
この条件に当てはまれば、KC認証がなくても販売が認められることがあります。
個人セラーがCoupangで出品する場合、ほとんどがこのケースで販売することになります。
ただし、注意点も
この免除規定は複雑で、対象品目や条件が細かく設定されています。
また、免除されたとしても、製品の安全性が保証されるわけではないので注意しましょう。
もし安全でない製品を販売して事故が起きた場合、その責任はセラーが負うことになります。
KCマークの対象商品を販売するには
KCマークの対象となる可能性が高い商品をCoupangで販売する場合、注意しなければならないことがあります。
まずは公式ガイドラインを確認する
Coupangのグローバルセラー向けサイトにあるKCマークに関する最新のガイドラインを確認しましょう。
免除対象となる品目リストなども掲載されています。
対象の公式ページはこちら。
リスクが高い商品は避けるのが賢明
ガイドラインを読んでも判断が難しい製品は、出品を避けるのが賢明です。
KCマークの心配がない、規制対象外の商品から販売経験を積みましょう。
ルールを守って、安全なCoupang出品を
今回は、Coupangで販売する際の注意点である「KCマーク」について解説しました。
- KCマークは、韓国の安全基準を満たしていることを示す認証で、電化製品やおもちゃなどが対象。
- 海外セラーは「個人使用目的の1個販売」など、特定の条件下で認証が免除される場合がある。
- ルールは複雑なため、少しでも不安がある商品は、最初は避けるのが安全策。
越境ECで成功するためには、国や地域、プラットフォームのルールを正しく理解するのが必要不可欠です。
韓国の基準を守り、安全な取引を心がけて信頼を積み重ねていきましょう。
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